2020年10月から始まり、2021年3月で幕を閉じた半妖の夜叉姫。
アニメ犬夜叉にも登場した過去作の登場人物はもちろん、新たに登場した麒麟丸や四凶、理玖、是露…。
約半年間の短い間にも続々と個性的なキャラクターが登場し、毎回話題になっていましたね!
そこで今回は、半妖の夜叉姫の物語に欠かせない主要なキャラクターについて考察していきたいと思います。
日暮とわ
初期と後期の印象の変遷
幼少期を現代で過ごし、再び戦国時代に戻ることになった殺生丸の双子の娘。
令和の時代にいる時も白髪に赤メッシュが入った短髪で、見た目は現代の学生には馴染んでいない印象でした。
しかし、性格や言葉遣いが現代寄りで、困っている人を放っておけない優しい心を持ち、
いかにも現代っ子といった印象がありました。
もともと武道には長けていて、現代では不良と喧嘩をして圧勝するなど力の強さは見てとれましたが、優しい雰囲気からか力を持ち合わせていてもどこか弱々しさを感じていました。
戦国時代ではこの優しさが仇となり、敵に隙を見せてしまうことが多かったとわは、度々妹のせつなに注意されていましたね。
このような姿から、物語初期のとわは、現代にも戦国時代にも馴染めていないように感じていました。
しかしせつなやもろはと出会い、守るべき仲間ができたことで、とわは変わっていきます!
以前は感じ取れなかった敵の妖気を感じ取れるようになったり、妖気を操って妖気の刀で攻撃をしたり…。
せつなに危機が迫ると、力を倍増させて敵に立ち向かっていくとわ。
使える技が増えたことはもちろんですが、それと同時に仲間を守るために心も強くたくましくなっていくとわの成長が感じられました!
物語の初期、いつもせつなやもろはに守られていたとわが、後半には敵にとどめを打つ役目になっていて、その成長ぶりには毎回驚かされました!
半妖の夜叉姫は3人が主役ということになっていますが、その中でもとわは特にクローズアップされているように感じます。
最終回では殺生丸から新たな武器を手渡されたとわ。弐の章でのとわの成長にも期待が高まりますね!
せつな
とわを姉と認めるまでの心の動き
幼少期に姉のとわと生き別れになった、殺生丸の双子の娘。いつも冷静沈着で、物怖じしない性格はまさに父の殺生丸にそっくり!
殺生丸と同じ白毛を身に着け、見た目や雰囲気まで殺生丸によく似ています。
せつなは父親似で、とわは母親のりんの血を多く引き継いでいるのかもしれませんね!
話し方もとわとは違ってとてもクールで淡々と話す印象のせつな。
物語の初めの頃は、妹のとわよりもしっかり者に見えて、むしろせつなが姉なのでは?と思う程でした。
夢の胡蝶によって記憶を失っていたせつなは、姉と過ごした記憶がなく、初めはとわを姉と認めませんでした。
しかし、全力で自分を守ろうとするとわの姿を見て、せつなも少しずつとわに心を開いていきます!
敵と戦う中で、少しずつとわとの記憶が思い出され、とわを姉と意識していくせつな。
照れ屋で感情をあまり出さないせつなは、表立ってとわに甘えることはありませんでしたが、とわが危機に追い込まれると助けに行ったり、手を貸したりと、少しずつ自分から歩み寄ろうとする姿が増えていきました。
そして最終回、「ごめん、とわ姉ちゃん…」と今までお姉ちゃんと呼んだことがなかったせつなが、とわを姉と認めた瞬間が感動的でしたね!
初期はクールでどこか硬い印象のせつなでしたが、とわ達と出会ったことで少しずつ表情が柔らかくなり、仲間に歩み寄ろうとするようになっていくところが、せつなの成長の見どころだと思います!
最終回で眠りについてしまったせつな、弐の章では一体どうなってしまうのか…。
またとわが妹を救ってくれることを祈りながら、次回を楽しみにしたいと思います!
もろは
唯一の四半妖、そして唯一の犬夜叉の娘
犬夜叉ファンにとっては、もろはが登場してくれることがどれだけ嬉しかったことでしょう…!私ももろはの登場を楽しみにしていた一人です。
明るくて無邪気な雰囲気が犬夜叉やかごめによく似ていて、もろはを見ていると犬夜叉を見ているようで嬉しかったのを覚えています。
どこで手に入れたのかわかりませんが、身に着けている衣装も犬夜叉と同じ火鼠の衣で、全体的に赤色で統一されています。
頭につけているリボンのようなものが、犬夜叉の耳を思わせるようで、姿も似せて作られているのがよく伝わってきますね!
そして注目していたのが、もろはの話し方です。
犬夜叉を女の子にするとどういう話し方になるのか、始まる前はあまり想像できていませんでしたが、いざ聞いてみると思った以上に犬夜叉の話し方に似ていて驚きました!
もろはといえば、とわとせつなとは違い一人で過ごしてきたこともあってか、2人に比べて世間慣れしていて物知りな印象があります。
普段は明朗快活で無邪気な印象ですが、いざというときに国崩しの紅夜叉となりガラッと雰囲気を変えて戦う姿もギャップがあって魅力的なもろはです!
そんなもろはは、とわとせつなに比べると大きな成長は描かれなかったものの、2人をそばでサポートしてくれる頼もしい存在でしたね。
とわとせつなの間に入り、2人が消化しきれないところをもろはが上手く取り持っている印象がありました。
そして3人の中でも一番仲間を大切にしていたのではないでしょうか…?
今まで一人で過ごしてきて初めて仲間と呼べる存在ができて、それを誰よりも大切にし、守りたかったのかもしれないですね。
最終回でせつなが麒麟丸に倒されてしまった後、「せつなは私にとっても大切な仲間だったからな」と、紅夜叉になって話していた姿がそれを物語っているように感じました。
弐の章でも、お金のためだけでなく、仲間を守るために戦うもろはが見られることを楽しみにしています!